- 風鈴の歴史をひもといてみましょう。古いお寺の境内。軒先に吊されているのが風鈴の先祖といわれる「風鐸」です。仏教伝来とともに、日本にもたらされました。風鐸は、魔よけの働きをします。風鈴とは似ても似つかない音で、魔物を撃退。風鈴が、いつから夏の風物詩になったのか、よく分かっていません。でも、江戸時代中頃の浮世絵では、浴衣を…
- 石灯籠は日本の庭には欠かせない石で作った美術品です。石灯籠が伝わったのは飛鳥時代。仏教とともに大陸からやって来ました。奈良県の當麻寺(たいまでら)にあるのは日本最古のものとされています。仏前に神聖な火をともす、献灯のために使われました。電気がなかった時代、石灯籠は大切なともしびを守るものでした。そのため、必ず火を入れる部…
- 全国各地に残る、明治の洋館。公開されているものも多く、観光スポットになっています。幕末、開国と共にやってきた欧米の貿易商たちが、自分たちの住まいとして建てたのが、その始まり。やがて、洋館は、文明開化の象徴になっていきます。
- 伊万里焼が始まったのは、今から400年前。豊臣秀吉の朝鮮出兵の際、佐賀藩主が朝鮮半島から焼き物の職人を連れて帰りました。それまで日本では出来なかった硬くて薄い焼き物・磁器を作らせるためです。そうし...